友人へのお別れをしてきました、秋田時代真ん中が佐藤君



佐藤勝彦君へ

どうも、何をやっても勝てないような気がしていました。

凄い運動神経、長距離を走るスタミナ、なんでもスマートに出来てしまう君

僕がはじめて弾いたギターは君のギターでした。

グループを作って唄い始めた頃君の作ったオリジナル曲は実に良く出来たフォークソングでした。

同じようなものを作ろうとしても勝てる気がしませんでした。

君だけがはるかに大人だったような気がしていました。

山平のバックをやるようになって君が抜けていきました、一足先に卒業して行ったような抜け方で、この時も自分がずいぶん子供な様な気がしたものです、それは今もです。

若さと力とやりたい事への情熱、そのまま突き進んでもおかしくなかったはずですが、君は大人でした。

強かったのだと思います、感情に任せて怒る場面など見たこともなかったし、多分無かったのではないかと思います。

全てにそうだった様にその後のマイペースの事にも君は多くを語りませんでした、「頑張ってるじゃない!」と笑顔で言うだけでした。

 

棺の中の君に最後の別れを言う時に、息子さんのリクエストでしょうが会場に静かに「東京」の演奏が流れました。「やめてくれよ!勝彦!いいのか?」これが反射的に思ったことです。

「何で?いいじゃん!?」すかさず君が答えたような気がしました、本当に。

僕は、君がするような少し寂しげに言葉も思いつかないまま笑っていました。

奥さんはとてもやつれていましたがしっかりしていました、息子さんは立派でした。痩せた君の顔は戦いきった古の勇者の顔でした。

さようなら勝彦、又会おう。